【節約術】「賃貸vs持ち家」賃貸派が見落としている重要なポイント

2020年6月23日

家計を節約することを考えると、必ず住居費は大きな要素になってきます。住居は「賃貸」が良いのか?「持ち家」が良いのか?賃貸はいつでも引っ越しができる。持ち家はリフォームが自由にできるなど、どちらがお得であるか様々な意見があります。

それぞれの生活スタイル、価値観によるメリット、デメリットは考えず、家計を節約するための金銭的なことだけを考えた場合、持ち家は住宅ローンで購入する方が多いため、賃貸の方が金利の分だけお得だという意見が多くあります。しかし、賃貸は金銭的にお得ではありません。見落としている重要なポイントがありますので、本記事でご紹介します。

賃貸物件にも持ち家と同じ費用がかかる

全く同じ物件を自分が「持ち家」として購入した場合と、「賃貸物件」を所有するオーナーが購入した場合は、原則同じ費用が発生します。(賃貸用の不動産投資ローンは、個人用の住宅ローンよりも金利が高いといった違いはありますが、ここでは同じ費用扱いとします)

「持ち家」でも「賃貸物件」でも誰が所有するかの違いはあっても、土地や家といった不動産にかかる費用は同じように発生します。

賃貸物件には持ち家にない費用がかかる

自分が「賃貸物件」のオーナーになったとイメージしてみてください。

当然、不動産収入を得るために投資をしているので、物件を貸し出す家賃には利益を乗せる必要があります。また不動産業者への仲介手数料の支払いも必要になりますし、マンションやアパート物件であれば常に入居率が100%ではないので80%くらいの入居率を想定したリスク費をみておく必要もあります。

上記の図のとおり「賃貸物件」のオーナーは、「持ち家」購入価格よりも高い「家賃」を設定することになります。

まとめ

賃貸」の場合、自分自身が家賃しか支払っていないため「持ち家」のデメリットと言われるローン返済、税金、維持費等を支払っていない感覚になってしまいますが、実際はそれらの費用やオーナー利益も家賃に含まれており、「持ち家」よりも割高の家賃を支払っていることになります。

これだけで「持ち家」と「賃貸」のどちらが金銭的にお得であるかを判断することは出来ません。今回は同じ条件で単純に比較していますが、「賃貸」の場合子供が独り立ちした後に、家賃の安い狭い物件に引っ越すといったことで、金銭的に持ち家よりもお得になることもあります。

「持ち家」も住宅ローン減税やその他国や自治体等の補助金制度、団体信用生命保険(ローン債務者本人が亡くなった場合に借金がゼロになる)によるローン返済リスクヘッジ等、デメリットを削減する仕組みもあります。※ただしローンは低金利でもメリットはないので極力避けたいですね。

「賃貸」「持ち家」ともにメリット、デメリットもありますが、「賃貸」がお得と説明している方の根拠には家賃に含まれる内容について触れていなかったので本記事でご紹介しました。是非参考にしてください^^


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